荒野の恋人たち 第61話(R-18)
「あぁ……!」 吐息と共に零れ落ちる愛しい恋人の艶やかな声。レオンはシャンティの花弁を自らの先端で押し開くと、吸い付くような感触を味わいながら奥まで満たしていく。前回よりは抵抗なく進めたことに安堵はしたものの、相手はつ…
「あぁ……!」 吐息と共に零れ落ちる愛しい恋人の艶やかな声。レオンはシャンティの花弁を自らの先端で押し開くと、吸い付くような感触を味わいながら奥まで満たしていく。前回よりは抵抗なく進めたことに安堵はしたものの、相手はつ…
――ここで時は少し昔、およそ3年前に遡る。それは次なる獲物を求め東へと流れる途中のこと、反吐が出そうなほど穏やかな田舎の町での出来事だった。馬の脚が折れねばこんな場所に全く縁のない男は、無造作に伸ばした髪をかき上げると…
砂色の髪のその男――アラステア・バロウズは物心ついた時にはスラムにおり、力ある者が弱き者から糧を、あるいは金を、命を奪うのを見て育ってきた。誰彼構わず身体を売っていた母は酒を求め続け、最期まで正気の彼女というものを息子…
恋人たちが再び愛を確かめ合ってから10日あまり、一行は昼夜確実にフォートヴィルへと近づいてきていた。アラステアが既に彼ら4人よりも先で待ち構えており、それを敢えて偽る必要も相手の側にはないとすれば、もはや背後を気にしな…
細い月が輝く夜中、部屋の扉が叩かれる微かな音が確かに耳に響く。ドアノブに手を伸ばしたシャンティは不思議な懐かしさを覚え、それがなぜかに思い至るとどこか切なげな笑みを浮かべた。 “あの時と同じね……レオンと初めて出逢った…